〇『リバーズ・エッジ』(岡崎京子、宝島社)
岡崎京子著。今回は2024年1月に出たばかりの電子書籍(Kindle版)で読みました。電子書籍は「オリジナル復刻版」とあり、2015年の単行本を電子化したものということです。全1巻。電子版では初出雑誌などの情報は書かれていませんでした。また、同作は2018年に二階堂ふみと吉沢亮が主演で実写映画化もされています。
ストーリーは複雑ですが、山田くんという男の子と主人公の若草ハルナという高校生同士の不思議な関係が描かれています。その他にも多くの登場人物が出てきますが、各人の心理描写や人間関係の推移、そして洗練されたモノローグやセリフなど、見どころが多い作品です。陰毛描写は物語の中盤の一場面で出てきます。
〇『女子のアナ!! 藤井ゆきの編』(園川由美、ソルマーレ編集部)
園川由美著。「コミック・シーモア」という電子書籍配信サイトのオリジナル作品です。独占配信のため、紙の本やアマゾンといった他サイトでは、この作品は読むことができないかと思われます。
この作品はタイトルに「女子のアナ」とあることからも想像できるように、テレビ局に勤める女子アナ藤井ゆきのが主人公の話です。ジャンルは女性漫画であり、良くも悪くも大人の恋愛が描かれています。話は短く40ページほどですが、数か所に陰毛描写が出てきます。電子書籍サイトのオリジナル作品では、陰毛描写は修正されるイメージがあったのですが、この作品ではなされておらず以外の感を受けました。配信開始日は2013年と10年ほど前のことであり、現在とは基準が違うのかもしれません。
この「女子のアナ」シリーズはその他にも同じ作者で複数の作品が出ているようです。今後も作品を読み紹介できる要素があれば、当ブログでも取り上げたいと思います。