〇『プリーズ・フリーズ・Me』(矢口史靖・とみさわ千夏、ビッグコミックス、小学館)
原作は矢口史靖、作画はとみさわ千夏。初出は『ビッグコミックスペリオール』に掲載。全4巻(kindle版)。
17歳の時に娘を産み、出産直後に死んでしまった陽子。夫光夫は、妻のことをあきらめきれず、遺体を冷凍保存し、自宅のラボに眠らせます。それから17年後、母と同じ年齢まで育った娘の風子は、光夫とともに暮らしていましたが、ある日、冷凍保存されていた陽子が偶然よみがえることで、さまざまなトラブルに巻き込まれていくというコメディ作品です。
母と娘が同い年という設定だけでも、おもしろそうと思える作品で、実際に読んでみても笑ってしまう話が多い作品です。エロコメ的な要素もあり、陰毛描写も多くは無いですが、描かれているシーンが度々出てきます。
個人的には、コメディ作品は気楽に読めますし、コメディ独特の描かれ方も気に入っています。この作品は20年ほど前の作品ですが、現在でも似たようなコメディ作品があれば読みたいと思います。
〇「おじ転生~悪役令嬢の加齢なる生活~」(相葉キョウコ、サンデーうぇぶり、小学館)
相葉キョウコ著。「サンデーうぇぶり オリジナル読み切り」にて掲載。サンデーうぇぶりは小学館のWeb漫画サイトなので、アプリやブラウザなどで読むことができます。
内容は、タイトルから想像できるように、皇帝の殺害未遂により処刑された令嬢が、現代日本の中年男性に転生するというもの。転生先の男性は不摂生により死亡してしまった因縁があり、令嬢はそれまでの自身の境遇や身体とのギャップに苦しむコメディ作品です。
直接的な陰毛描写は無いですが、転生後の令嬢が床に落ちる男性の陰毛にショックを受け、転生前の自身の陰毛について思いをはせるシーンがあります。
2023年と最近発表された読み切りなので、すぐ読むことができます。いずれ作者の短編集などに収録されるかもしれませんが、単行本化されるかどうかなどは今のところ不明です。