〇『水色の部屋』(ゴトウユキコ、太田出版)
ゴトウユキコ著。上・下合わせて2巻(kindle版)。初出はWebコミックサイト『ぽこぽこ』(巻末より)。
高校生の正文とシングルマザーとして息子正文を育てるサホ、そして正文の幼馴染京子と友人の河野という4人の登場人物を中心にして進む話です。陰毛描写は2・3コマで少ないです。
「あとがき」にて作者が「暗い映画を観てるような漫画」を描きたかったと書いているように、作品の雰囲気や話の展開は非常に暗く、読む人を選ぶ作品です。正文と河野の関係は、以前紹介した『犬と屑』にも似ているかもしれませんが、この作品はさらに倫理的に忌避される行為も描いています。
作者のゴトウユキコ氏は、一般的な漫画では描かれない事柄もリアルに描くので、今後も注目していきたいです。
〇『カラミざかり ボクのほんとと君の嘘』(原作:桂あいり、漫画:御池慧、講談社)
原作は桂あいり。漫画は御池慧。原作の『カラミざかり』は成人向けですが、こちらは全年齢向けです。Webサイト「ヤンマガWeb」で連載されていた作品で、単行本は全8巻。
原作は成人漫画ですが、ヤンマガWebでの売り文句で謳っているように、青春漫画としての側面が強い作品です。一方で、性描写も多くあり、陰毛はひと巻につき2,3回ほど描写されています。ただし、チラ見え程度のものが多いです。
私は普通のモノクロでkindle版を読みましたが、「ヤンマガWeb」での連載版やフルカラー版では、陰毛描写がどうなっているのか分かりません。(そのまま描かれているコマもありますが・・・)
原作は寝取られ系として有名ですが、『水色の部屋』も寝取られ系に入るかもしれません。なので、今回紹介した作品は人によっては苦手なジャンルになるかもしれないので、注意してください!