〇『1DK』(かがみふみを、ACTION COMICS、双葉社)
かがみふみを著。初出は漫画アクション増刊『COMICすもも』(奥付より)。デジタル版単行本は全1巻。
ジャンルはラブコメとなっており、まだ初々しい大学生カップルが日常を過ごしながら、だんだんと親密な関係になっていく様子が描かれています。かわいらしい絵柄なので、陰毛などは描かれていないかと思いましたが、お風呂に浮かぶ陰毛や部屋に落ちている陰毛が登場します。
部屋に落ちている陰毛やお風呂に浮かぶ陰毛は、日常生活あるあるネタですし、マイルドな陰毛描写ですが、漫画作品ではあまり見ないように思います。しかし、これらの陰毛ネタは、性描写が激しくない漫画においても陰毛を登場させることができますし、もっと使われてもいいのではないかと思います。(脱毛が喧伝される昨今では、こうしたあるあるも消滅していくかもしれませんが…)
〇『モモちん』(伊藤理佐、ワイドKCイブニング、講談社)
伊藤理佐著。初出情報は書かれておらず分からなかったのですが、単行本レーベルをふまえると『イブニング』誌でしょうか?デジタル版単行本は全3巻。
モモちんと呼ばれる女の子の幼少期から中学、そしてその後を、性にまつわる話を中心にして描いています。下ネタも多く、毛に関する話もたびたび登場します。昔の『クレヨンしんちゃん』のように、ブラックネタも多々あり、この作品が描かれた当時を窺わせます。かなり直接的な描写もありますが、初出誌に掲載されたときには、修正されていたのか気になるところです。
青年誌(女性誌も)系の下ネタありのギャグ漫画は、陰毛も容赦なくネタにするのがいいですね。しかし、近年ではこのような系統のギャグ漫画はあまり見かけないような気がします。私の探し方が悪いだけかもしれませんので、今後も見つけ次第、ここで紹介したいと思います。