〇『推しの肌が荒れた～もぐこん作品集～』（もぐこん、BUNCH COMICS、新潮社）
もぐこん著。短編4編におまけの話が集められた短編集で全1巻。短編4編の初出はWeb漫画サイト『くらげバンチ』。
短めの短編3編に長めの表題作1編によって構成されています。陰毛描写は最初の短編「裸のマオ」という話に1箇所確認できます。
作品で扱われているテーマや絵柄から、漫画全体が深刻で重そうな雰囲気ではありますが、キャラクターは明るく、話の展開や内容は読みやすい内容になっています。
この作品の登場人物は、他の漫画作品に出てくるような登場人物と違って、健康的な体躯を持っているとは言い難く、これまで紹介した作品とは一線を画しています。生活感のある生々しさも合わさって、一般漫画といってもかなり独自の味わいがある作品と言えそうです。
〇『妻がナニやら』（林崎文博、ヤングチャンピオン烈コミックス、秋田書店）
林崎文博著。初出は『ヤングチャンピオン烈』誌。単行本は全3巻。
中学時代の先生と結婚し妻となった主人公が、ハレンチな妄想を繰り広げながらバタバタな新婚生活を送るという内容の作品。内容は一見すると成人漫画と思えるほどであり、陰毛描写も頻繫にあります。また、女性キャラクターの多くがぽっちゃりに描かれているところが特徴となっています。
性描写の過激な『ヤングチャンピオン烈』誌で連載された作品ですが、青年誌の中でも性描写の過激さが売りの雑誌では、陰毛の描写はどのように扱っているのか気になるところです。