〇『ファンタジー』(御徒町鳩、太田出版)
御徒町鳩著。初出は『マンガ・エロティクス・エフ』誌。単行本は全1巻。
人の心を読むことができるという超能力を持つ女子高生が主人公の作品。能力を持つゆえの主人公の葛藤や、おじ様刑事との恋愛が描かれています。陰毛も分かりづらいかもしれませんが、少々描かれています。
女子高生と老齢に入りつつある男性との恋愛がメインとなる作品で、そのようなジャンルの作品に慣れていないと、少々戸惑う場面もあるかもしれません。しかし、主人公の友人関係や若年期にある不安感なども、作品のなかで描かれており、青春漫画としても楽しめる作品だと思います。
〇『しいちゃん、あのね』(東裏友希、日本文芸社)
東裏友希著。『漫画ゴラク』にて連載。単行本は全5巻。
しいちゃんと呼ばれる幼稚園児とその両親の日常を描いた作品。幼稚園児が主人公のドタバタコメディで、ジャンルとしては同じく青年誌で連載されていた『クレヨンしんちゃん』に近いものがありますが、性的な描写はこちらの方が過激です。巻によりますが陰毛描写も多くあります。
作中にある作者のおまけ漫画によれば、陰毛などは消される覚悟で描いているそうです。この覚悟をみると、作者の他作品も今後注目していく必要がありそうですね。