〇『うみべの女の子』(浅野いにお、F×COMICS、太田出版)
浅野いにお著。初出は『マンガ・エロティクス・エフ』誌。単行本は全2巻。
海辺の田舎町に暮らす中学生の青春物語です。性描写はかなり過激で、一般漫画としてはギリギリ?
Kindle版では修正も無く、普通に読むことができました。陰毛は1,2巻ともに描写されています。
性描写は多いですが、全体として作品はさわやかな雰囲気になっています。物語も少年少女の葛藤や迷い、成長が描かれており、一本の青春映画のような作品です。実際に、2021年には実写映画化されているようですが、映画ではどのくらい描写しているのか気になりますね。
〇「舐め犬日誌」(山本貴大、月刊!スピリッツ、小学館)
山本貴大著。小学館の漫画雑誌『月刊!スピリッツ』2017年12月号に掲載された読み切り作品。『月刊!スピリッツ』のバックナンバーはkindle版で入手可能です。表紙は『泣き虫弱虫諸葛孔明』という作品になっています。
読み切りなのでサクッと読むことができます。これは成人漫画か⁉というような内容で、主人公の成田君はあこがれの女子伊丹さんの「舐め犬」となり、伊丹さんの変な要求に応えていくというものになっています。作品自体は短いですが、陰毛も省略されずに描かれています。
電子書籍だと雑誌のバックナンバーも簡単に手に入れることができるので便利ですね。まだ単行本などに収録されていない作品なので、いずれ作者の短編集などが出れば、そこに収められるかもしれません。期待したいです。
今回紹介したふたつの作品は、恋愛関係にない男女(男の片思いはある)が互いに同意して性交渉におよぶという点が共通していておもしろいですね。女性側には別にあこがれの人がいるも、その相手は振り向いてくれないため、そのはけ口を男主人公に向けるという点も共通していて興味深いです。今後の作品探しの参考になりそうです。