〇『女の解体新書』(シモダアサミ、週刊漫画ゴラク→ゴラクエッグ、日本文芸社)
シモダアサミ著。『週刊漫画ゴラク』で連載されたのち、ゴラクエッグに移籍し2021年まで連載していた作品。全4巻。
サラリーマンの彼氏を持つ学生、浮気性で頼りない夫を持つ妻、ネイルサロンに勤める美人独身女性といった登場人物を通して、女性の日常生活にまつわる事柄や体験を描いた作品。多くの話は学生ミキをめぐるもので、彼女のドタバタ劇的なおもしろさがあります。ただ、ろくでもない言動をする男性キャラクターが多く登場するので、イライラする話も多々あるかもしれません…
性に関する話も多くあり、陰毛が描かれているシーンもあります(kindle版)。しかし、数自体はそれほど多くないと思いました。シモダアサミ氏は他にも性に関する漫画作品を書いているため、また別に紹介することがあるかもしれません。
〇『ケンガイ』(大瑛ユキオ、月刊!スピリッツ、小学館)
大瑛ユキオ著。『月刊!スピリッツ』2012年3月号から2014年8月号まで連載(奥付より)。全3巻。
レンタルビデオ店でアルバイトとして働く大学生の伊賀くんが、職場内で恋愛対象「圏外」と馬鹿にされている映画狂いの女性・白川さんに恋をしてしまい、恋を成就するために奔走する、という恋愛漫画。映画のこと以外はすべてどうでもいい(自分の人生さえも)という白川さんに対して、なんとか自分に興味をもってもらおうと努力する伊賀くんは涙ぐましいです。陰毛描写は1巻のみですが、作中には様々な映画名や映画に関するイベントが登場し、映画好きな方は気に入る作品かもしれません。
作者の大瑛ユキオ氏はこの2、3年作品が出ていないようですが、『ケンガイ』は内容もおもしろかったので新作が出れば追っていきたいです。